日独共同大学院プログラム
エネルギー変換システム/材料からデバイスまで
Japanese-German Graduate Externship on Energy Conversion Systems: From Materials to Devices

研究プロジェクト

プロジェクト紹介一覧

Project PI プロジェクト名 プロジェクト紹介
A
安在大祐

エネルギー変換デバイスの設計と応用 徘徊者等の位置を同定するための足装着型ウェアラブル指向性アンテナ及び送信ビーコンの研究に取り組んでいます。人体近傍でのエネルギー伝送の最適化を試み、靴装着ペロブスカイトコンポーネントを利用した圧力から電気エネルギーに変換する給電用のハーベスト回路の研究開発を行います。
B

小坂 卓

関健太

励磁順応形状適応型 機械-電気エネルギー変換システムに関する研究プロジェクト 機械部品形状を可変する仕組みを導入することによって、機械共振特性の制御を実現する研究に取り組んでいます。EVの開発では、モータの振動は形状不変の鉄心部品に働く電磁力が入力となる機械共振で発生するため、モータの動作状態に応じて機械共振特性を適切に制御し、モータの静音化の実現を目指します。
C
柿本 健一 電気機械結合の大規模連続体モデリングと 有限要素シミュレーション 鉛を含まない環境に優しいペロブスカイト型圧電材料を、振動発電素子として応用する研究に取り組んでいます。機械的変形から電気的出力へエネルギー変換する過程を、有限要素解析し、最適化を図ることによって、連続体力学を駆使した新しいモデリングが、強誘電体の電気機械結合の予測にも活かされます。
D
柿本 健一 無鉛セル状セラミックスの付加製造 規則配列的な細孔を持つ多孔質なセラミックスを積層造形技術によって精密合成する研究に取り組んでいます。軽量性と柔軟性を与えることによって、環境発電デバイス等にも応用できることを目指しており、環境中に存在する振動、熱などを電力に変換する機能を最大化できる微構造を設計していきます。
E
早川 知克
加藤 正史
エネルギー変換に向けたバンドギャップ調整可能な鉛フリーペロブスカイト半導体の研究 再生可能エネルギー創出にむけた鉛フリーペロブスカイト半導体材料を研究しています。材料合成から材料物性の解明、さらにエネルギー変換デバイス作製も統合するため、材料合成、物性評価、デバイス作製・評価それぞれに専門性を有したチームにより革新的なデバイス開発を目指しています。
F
柿本 健一 無鉛強誘電体膜の室温エアロゾルデポジション

エアロゾルデポジション法を用いて、鉛を含まない強誘電体膜を各種基板上に精密合成する研究に取り組んでいます。エネルギー変換材料に好適な、セラミック単層膜や多層複合膜を得るための合成条件を探索し、熱的・化学的・微細構造的に安定な膜構造とするための評価技術や制御方法についても研究します。

G
早川 知克
林 好一
ペロブスカイト結晶化ガラスの創成・設計・モデリングと光機能化展開 ペロブスカイト型機能性結晶を内在させた結晶化ガラスを開発する研究に取り組んでいます。革新的なX線分光回折技術による局所原子位置の決定、光機能性を向上させるための材料設計指針を構築することを目指しており、原子クラスター制御技術と結晶場理論の融合を推進し、光/電気/機械特性を操る新しい材料の構造モデルを提案します。
H
林 好一 鉛フリー強誘電体の電気機械的性質における格子欠陥と応力の効果 鉛フリー強誘電体の安定相における格子欠陥と応力の影響を調べるため、放射光構造解析やフォノン解析に取り組んでいます。ドーピングにより誘起された鉛フリー強誘電体の不均質性と電気機械的性質の相関性を研究することによって、電気機械的/電気光学的性質を有するペロブスカイト材料の応力依存性について原子レベルで明らかにします。
I
林 好一
宮川 鈴衣奈
優れた光学特性を示す単結晶ペロブスカイトカルコゲナイドの結晶成長 太陽光発電等への応用に有用なペロブスカイト系単結晶の結晶成長に関する研究に取り組んでいます。高輝度放射光を用いた材料の構造解析を行い,結晶及び添加元素の原子配列及び光学特性との相関を理解し、さらに超短パルスレーザーを用いた微細加工によって、結晶成長における原子配列制御も図ります。
J
川崎 晋司 強誘電体を利用した新しいペロブスカイト太陽電池の開発 強誘電体を利用して、ペロブスカイト太陽電池の起電力を高くする研究を行っています。光励起により生成した電子・ホールの移動を効率よく行うキャリア輸送層をナノカーボンを利用して最適化する一方、これらの無機及び有機化学を駆使した材料合成法が他の二次電池の材料開発にも活かされます。
K
尾形 修司 マルチスケールシミュレーション法の開発とペロブスカイト関連材料への適用 ミクロな電子からマクロな強誘電相までの、マルチスケールな構造を丸ごと扱う新しいシミュレーション手法を開発します。原子論的計算と連続体的計算を組み合わせた最先端のシミュレーションコードを作成し、ペロブスカイト関連材料の内部で生じる相構造とそのダイナミックスを原子レベルの欠陥による影響も含めて、理論的に明らかにします.
L
早川 知克 ペロブスカイトの欠陥モデリングと表面化学 環境保全・エネルギー創製に向けた触媒材料の研究に取り組んでいます。密度汎関数法による計算と表面分光法による評価から、強誘電性や触媒性能と関連する欠陥サイトをモデリングすることによって、理論計算と表面化学に基づいた化学反応モデルを構築し、高性能なペロブスカイト触媒材料の開発に繋げます。